山村隆司さん(Twitter:@ryu_pleasure)40代前半
会社員SE時代の副業をキッカケに、Web開発への道へ
今年の6月から、フリーランスSEとして働き始めました。
現在はスマホアプリケーション内で、プッシュ通知を送るシステムを開発しています。
フレームワークはRuby on Railsを使っています。
Web開発に携わることがフリーランスになる一番の動機だったので、楽しく働くことができています。
Web開発に携わりたいと思ったのは、会社員時代にしていた副業がキッカケでした。
開発がやりたくて入った現場なのに、主にやっていたのは社内システムの保守運用。
リーダーとして入ったこともあり、マネジメントやドキュメント作成ばかりで、開発の仕事にはほど遠いものでした。
そんなとき、友人のウェブアプリ開発チームに入れてもらったことがきっかけでWeb系に興味を持ちました。
副業として開発をおこなうことで、「やはり、自分はSEとして『何かを作る仕事』がしたいんだ。」と気づいたんです。
「何かを作る仕事をしたい」その想いのルーツは…呉服屋さん?!
実は、SEの前は呉服屋の販売員でした。
歴史が好きで、自分で着付けができるくらい着物が好きなんです。
しかし、半年ほど働くうちに、「呉服の販売員では、将来潰しが利かないのではないか。」と思い始めました。
将来のために手に職をつけたいと思い、独学でプログラミングの勉強を開始。
学生時代に少しだけ触ったことがあったので、SEになれば、楽しみながら手に職を得られると思ったんです。
会社員時代は金融系のSEだったのですが、金融系って新しい技術をあまり使わず、現状維持が最大の目的なんですよ。
だから、新しいことに挑戦したい私にとっては合わない環境でした。
当時の会社に相談しても、なかなか新しい案件に変えてもらえず…。
このまま会社にいても自分の望む仕事は選べないと思って、転職かフリーランスの2択で考えました。
そこで、フリーランスについて正しい知識をもとにアドバイスしてくれそうな宮城さんのセミナーに申し込んだんです。
当時通勤時間が長かったので、社畜SEブログはだいぶ読み込みました!笑
やりたいことだから没頭できる
フリーランスSEになって一番良かったことは「自由度」が上がったことです。
会社に縛られることなく自分でやりたいことを選択できるので、色々なWeb開発に挑戦したい私に合っています。
また、宮城さん繋がりでフリーランス仲間ができたことも嬉しいことの一つ。
フリーランスというと一匹狼のイメージがあって不安だったのですが、むしろ会社にいた頃よりも、同じ志をもつ仲間たちと一緒に仕事をする機会が増えました。
実は、フリーランスという選択肢を勧めてくれたのは妻なんです。
妻の実家が自営業だったこともあり、フリーランスの働き方に対して理解がありました。
会社員時代に仕事の愚痴を言っていた時なんて「いつまで今の会社にいるの?やりたいことがあるなら独立しかないでしょう。」と言って背中を押してくれたんですよ。
だから、妻の存在は本当に大きかった。「会社員を辞めるなんてもってのほか!」みたいな、いわゆる嫁ブロックがあったら今の働き方は出来ていませんから。
今入っている現場の他にも宮城さんと一緒に開発している案件があって、毎日早起きして取り組むぐらい楽しくやっています。
やっていることが好きなことなので、土日に作業をしていてもストレスは感じません。
むしろ楽しいです。ただ、好きなことに没頭しすぎてしまうタチなので、最近ちょっと家族そっちのけになってしまっています。
今のところ妻は「なんか楽しそうだね~」と言いながら見守ってくれていますが、6歳の娘もいるのでそろそろ怒られるかもしれません笑
準備が整うことはない
やりたいことがあるなら、そして、現状に不安があるなら、自分で動いて環境を変えましょう!
フリーランスSEを検討している人の多くは、現状に何かしらの不安や不満をお持ちだと思います。
私もそうでしたが、そんな状態で1人で悩んでも何も解決しません。
準備ができてから動こうと思うかもしれませんが、完璧な準備なんて一生整いません。
だったら自分で動いて環境を変えましょう。それから、動きながら考えましょう。
時間は限られているので、周りに相談したり、知恵を借りながら行動しましょう。
そうすれば、進みたい方向にだんだんと向かっていけるはずです。
インタビュー・編集/松岡七生
撮影/西井一志