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ブラック企業に勤めている会社員だけが”社畜”とは限らない
実は”社畜”という定義は曖昧なものです。
以下は、Wikipediaから抜粋。
主に日本で、勤めている会社に飼い慣らされてしまい自分の意思と良心を放棄し奴隷(家畜)と化したサラリーマンの状態を揶揄したものである。
「 会社+家畜」から来た造語で、「会社人間」や「企業戦士」などよりも、皮肉が強く込められている言葉である。
英語圏では同様の概念として「wage slave」(賃金奴隷)が存在する。
(出典:Wikipedeia)
wikipediaに記載されている”社畜”の定義は、いわゆる会社で飼いならされている”奴隷”のような扱いのこと。
しかし、このブログではwikipediaで記載されている”社畜”も含め、範囲を広げて以下に当てはまる会社員も”社畜”と定義しています。
あなたも以下の社畜に該当していないかチェックしてみましょう。
- 別にやりたい仕事じゃないけど、給料高いし安定しているからこの会社選んだ
- 会社の意向だから仕方が無い、会社がやれって言った事は従うのが当然
- 会社での将来のビジョンや情熱が無い、別に出世したいとも思わない
細かいところを挙げるとキリが無いですが、ようは会社に給料(エサ)を与えられ、向上心もなくいつも通りの毎日を送っている会社員を”社畜”と称しています。
IT業界に社畜が多い3つの理由
私がIT業界に属している人間というのもありますが、IT業界は他の業界に比べて社畜な会社員が非常に多いです。
ここでは、前述した”奴隷”観点の社畜ではなく、当ブログが定義している社畜について3つの理由を解説します。
IT業界は他の業界と比べて収入は高い
昨今、需要が高い割には収入が低いと話題の保育や介護、教育分野等と比較すると、IT業界の収入は基本高いです。
2015年度の業界別年収統計表を見てみましょう。
以下の統計では、2015年度業界別ランキングで『情報処理サービス』は50位となっています。
その50位の『情報処理サービス』のみを抜粋しました。
40代の平均年収600万円〜1000万円となっています。意外に高いですね。
と、上記で公開しているIT業界の平均年収を挙げましたが、一部の大手企業のみを抜粋した年収であり、業界全般で見ると“全く当てにならない”ので、これからIT業界に転職とか就活しようとしている人は参考にしないでください。
とはいえ、SIerや下請け中心の中小企業勤務でも、20代後半〜30代前半で年収400万越え(ボーナス含む)が大半と、月単位計算で33万円前後貰っている計算になります。
現代において、200万円〜400万円未満の低所得の割合が多い日本では、高く感じる年収です。
(20代後半〜30代で400万円未満の場合は早急にフリーランスをお勧めします。)
そのため、「他よりは高いから」という考えから、だったら「現状維持が無難」と不満はあるも胸の内に抑え込んでいる方が多いです。
IT業界の従業員大半が、「残業すれば収入増える」という考え方
業界独特であり、一番の悪習。
それは「残業すれば、お金がもらえる!」という考え。
IT業界は納期が迫ると残業、最悪徹夜までも発生します。
当然残業代払わないと、ご存知のとおり“ブラック企業”の烙印を押されることから企業は残業代を支払います。
しかし、中には残業代欲しさに敢えて残業しまくる会社員も多いです。(身近にいるでしょ?せこい人)
仕事が多くて忙しいならまだしも、業務時間帯はダラダラ、夜になって終電間近まで残る会社員とか。
この会社員は1日を無駄に浪費している、これこそ見習ってはいけない“社畜の鑑”です!
目的や目標もなく、ただただあなたの残業代というエサを待っている。
「時間は何よりも価値があるもの!」と理解できていないのです。
このページを閲覧した方は、絶対に真似しないでください!
そして、その人が上司であれ先輩であれ、意見はとりあえず聞き流す事に徹するべきです。
尊敬するところなんて、一切無いわけですから(笑)
なお、年収には残業代を含めるのが一般的ですが、そもそも残業代なんか含めないでください。以下を参考に。
残業代含めた年収評価って一体どうなのよ?”平均年収”に隠された裏
IT業界は従業員が多い!意欲さえ”集団”に染まっていく恐怖
『集団意識』というのは怖いもので、自分の意思というのが無くなります。
就活面接の時に決まり切ったテンプレートを覚えて、減点されないような面接を繰り返す。
そもそも国内企業は学歴や試験の結果が一定以上あると、その時点で通過する。
あとはどれだけ「失敗を出さないか!」です。
従業員が多い会社、いわゆる大企業にもなるとアピールする下っ端の社員は上司や先輩から、扱い辛いという理由から、段々と丸められていきます。
(新人の頃は、学生気分が抜けてない人が大半なので仕方無いのですが)
そして、意見を出しても上下関係を切り崩せず丸められたまま、淡々と大人しくなり当初の目的や目標等も忘れ、意欲が無くなり給料を与えられて過ごす社畜に育て上げられます。
あなたの“個性(強み)”は活かす事ができず、その他大勢の一人として上司を持ち上げる事に徹していくようになるのです。
IT業界に関わらず、社畜スタンスのタイプ
別にIT業界に限らず、他の業界でもこのような社畜は見かけます。
その中でも、ブラック企業に勤めている従業員とは別に代表的な2タイプを紹介します。
勘違いしないで欲しいのは、「◯◯するために、今の仕事をしている!」という目標が明確な人は、私が定義している社畜ではありません。
しかし、口だけで具体的な期限や目標設定もなく、いつになっても行動しないタイプは社畜といっても過言ではありません。
「給料(時給)が高けりゃ何でも良い!」というスタンス
小説「ロスジェネの逆襲」で出てくる一説
「仕事の質は、人生の質に直結する。」
この言葉が指すように、仕事の質をどの程度考えているか。
仕事は、自分のミッション(人生の目的)に沿った仕事であれば理想です。
しかし、大半がミッションに沿った仕事をしている人は居ないでしょう。
なので、今まで自分の行動を決定付けた価値観で判断して仕事を選ぶよう徹してみてください。
例えば「相手が笑顔になるのが好き!」が今まで嬉しいと感じていた価値観なら、
お客さんの笑顔を間近で感じられる接客業とか美容系等の業種が理想ではないでしょうか。
きっと、お金以上に自分の心を満たしてくれる充実した1日を過ごせるでしょう。
自分が大事にしていた価値観を無視して、「給料が高いから」「相手が勧めた」等の理由で仕事を選んでたのだとすると、だと結局続かず人生の質を削っていっているようなもんです。
「会社が守る(保障する)のは当然!」というスタンス
IT業界に限らず、全業界の会社員は「会社が守るのは当然!」というスタンス。
だからリストラ騒動になる時、誰しもが騒ぐ。
突然の事態なので騒動になることは仕方ないことですが、いつ起きるかわからない危機感に対する備えが無いのがとても危険なのです。
よく、会社員の方と話しすると「安定」というワードが一番に飛び交います。
年収は益々下がり、一部の大企業のみが年収上がるこの時代でなぜそのようなワードが飛び交うのかが不思議です。
会社員、契約社員、派遣社員、会社の雇用形態に関わらず自分の事は自分で守るスタンスが大事です。
想像できない事態に陥った時、会社は機能しません。
年金だって破綻寸前なので、国も期待できませんよね。
なので、「会社が守るのは当然!」というスタンスは、とっとと捨て去ってください。
「自分の事は自分で守る!」というスタンスが、結果的に社畜のスタンスから遠ざけるのです。
そうすると、収入をどのように扱うか自ずと答えが出るはずです。
じゃ、フリーランスになれば社畜じゃなくなるのか?
当ブログではIT業界に従事する者で、以下に該当する方達はフリーランスのPG・SEになる事をオススメしています。
あなたは該当しますか?
- 会社員PG・SEだけど今のままじゃ将来が不安
- 自分が納得できる仕事をしたい
- 現在の会社に給与面、時間面で不満がある
- 将来、私はこの仕事を続けていいものか…
では、フリーランスのPG・SEに転身したら”社畜”じゃなくなるのか?
そうとは限りません。
フリーランスになると、会社員と比べてお金と時間が増えます。
- 収入・・・SE単価で契約している額の大半が懐に入ります(業界により異なるため金額に関しては問い合わせで。)
- 時間・・・新人教育や部門の管理等の雑務的な作業が無くなる、責任が低減。
この、増えた”お金”と”時間”をどのように活かすか次第となります。
何も活かす事ができないのであれば、会社員時代と変わらないですよね。
使い方次第では“社畜”以下になることもあるのでフリーランスになる際は目標を明確にしておきましょう。
あなたはお金と時間を何に投資する?
あなたは、お金と時間を何に使いますか?
お金と時間を”使う”には、大きく分けて3つの使用方法があります。
- 浪費・・・無駄な出費(愚痴しか出ない付き合い程度の会社の飲み会)
- 消費・・・生活する上でしょうがなく発生した支出(食費とか)
- 投資・・・価値を生み出すモノにお金をかける
当然、フリーランスによってできたお金と時間は「投資」に当ててください。
「投資」とは、何も株やFX等を指しているわけではありません。
スクールや本を購入するのも立派な「自己投資」です。
そして、「投資」するからにはしっかり「リターン」を得なければいけません。
「良いこと知った!満足だ!」と言って、結局ノウハウだけ吸収して行動しないのはノウハウコレクターです。
残念ながらこれも「浪費」です。実践していないわけですから無駄です。
低所得者に多いですが、間違っても以下のような詐欺投資・ビジネスに投資しないでください。参考までに。(年収400万円〜500万円でもかかります!)
お金の価値観「給料=苦しい事をした対価」は社畜
あなたは、このように考えていませんか?
給料 = 時間をかけて苦しい事をした対価
この考え方は非常に多いです。社畜です。
「私はあなたに尽くした!だから給料を貰う権利があります!」
確かに使用者は給料を支払う義務があり、労働基準法的にはこの表現が正しいです。
ですが、そもそもお金というのは“感謝の気持ち”であり、巡るものなのです。
あなたの仕事によって生み出された成果が、提供された方を満足させ、お金という形となりあなたに巡る。
なので、
給料 = お客様からの「ありがとう」感謝の気持ちが巡ってきた。
という価値観に寄せるべき。
昔は手渡しで給料を頂いてたようなので、”感謝の気持ち”がヒシヒシと伝わっていたと思います。
逆に貢献できる仕事に携われてありがとう!という感覚が大事です。
仕事全般、社会貢献につながるのですから。
ここまで来ると、「宗教かっ!」という声が聞こえてきそうですが、
自分にしか関心無い人がお金貯まらないように、自然の原理はうまく循環しています。
スキルある社員が羽ばたけない環境作り
私がフリーランスSEになって見てきた会社員の方々。
中には、スキルが高くリーダータイプの優秀な若い青年も数多く居ます。
とあるプロジェクトの打ち上げを例に挙げます。
私:「めっちゃスキルあるね!これだったらすぐに出世するね!」
青年の上司や先輩:「いやいや、コイツはまだまだ!◯◯がなっていない!」
青年:「はい、まだまだです。苦手分野を克服します」
このような会話はよく見られる光景だと思います。
しかし、この会話は青年の強みを見ずに、社内で通用するような扱いやすいタイプに作り上げているのです。
認めてもらうの待ってたら10年後になる
会社は、前述した会話をどのように捉えるか。
- 「スキル高いね」と褒める行為は、慢心感・向上心を下げるアドバイス(現状維持を推奨)
- 「スキル高いね」と褒める行為は、社内の狭い世界観だけでなくもっと世界観を広げる時が来たねとアドバイス
後者(2.)が今後の将来性に繋がるアドバイスですが、会社内部では前者(1.)しか言われませんよね。
決まって、上司の意見が絶対ですから上司としては社内しか知らないので当然です。
ガンガン褒めてください。
人は褒めてイメージを膨らまして上げたほうが、目標を更に上に設定する事ができます。
会社員の皆さん、セルフイメージ低すぎです。
自信が無い、安定が一番とか、特にIT業界はスキル的に恵まれているのにも関わらず失敗する光景しか頭をよぎら無いとか、何もかもがセルフイメージ低すぎです。
日本の会社員は一流と評価されているのに、なんともったいないことか。
このようなセルフイメージを下げるような発言は、個人の強みを削ぎ落とし可能性を妨げる要因ですので、会社にいると10年は損すると感じてください。
社内に理想の人(目標を達成した人)は居るのか?
転身や転職する人で多いのですが、相談する人を間違えてませんか?
あなたはどうしたいのか、どうなりたいのか?と考えた時、社内にあなたの理想の方はいますか?目標をすでに達成された方です。
転身や転職で相談する方を選ぶとすれば、転身や転職を行い成功した人に相談を受けるべきです。
そう考えると、そもそも会社内に居ないはずです。
だから会社という狭い世界観から飛び出して、まだ知らない自分の世界を広げるのが大事なのです。
また、なるべく親や友人等の近い存在の方に相談することも避けるべきです。
意見が偏るため。
以下の記事を参考ください。
「SE辞める、転職だ!」転職相談NGの3タイプの相談相手とは?
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