よく、前居た会社の先輩や後輩からこのような相談を受けます。
「円満退社で会社を辞めたい」
皆さんの中にも円満退社で辞めたいって思う方は恐らく多いのではないかと。
しかし、私はIT業界しか知らないので他業界は不明ですが、はっきり言って円満退社自体ありえない。
特に社畜環境であれば尚更ありえない話です。
というか、円満退社のために費やす時間が無駄なので、さっさと辞めて前に進む方が断然効率的です。
Contents
円満退社を求める理想像
辞めるにしても、誰しも穏便に済ませたいはず。
特に会社内で地位や人気が高い人なら尚更円満退社を求めます。
皆さんが求めるのはドラマのような円満退社。
しかしその円満退社自体、可能性は低い。
確率的に言えば宝くじで10万円レベルを当てるようなもの。(さすがに1等とかではない笑)
円満退社とは、みんなから応援されて辞めるようなもの。
なので後輩や先輩はともかく、上司や役員レベルの方々からも温かく見守られながら退職するようなもの。
しかし、会社からしたら「身勝手」のなにものでもない。
このような理由付けから円満退社は不可である3つの理由について話します。
退職者は会社にとって裏切り者
社畜のような現場であればあるほど、突然辞められたら困りますよね。
そんな経験ありませんか?
先の記述では主に上司から嫌な顔をされるように書きましたが、これは会社の同僚からも嫌味を言われたりするパターン。
クソ忙しい時に辞められて、引き継ぎなんぞさせられるわけです。
「また仕事が増えた。」
このような場の雰囲気が
「みんなに悪い。このプロジェクトはあと3ヶ月あるからこれまでは続けよう。」
となり、そうこうしている間に別のプロジェクトが入り、はたまた昇格なんかして、余計に抜けられなくなるようなアリの巣地獄に陥っていくわけです。
どうせいつ辞めても裏切り者扱いになってしまうので、さっさと退職してしまいましょう。
◯◯まで、とか待っているとダラダラと時間を過ごし、この待っていた期間が無駄と思うぐらいになるでしょう。
付き合いの良い同僚だったら、多少ばかり心の奥であなたが辞める事に不快を持つかもしれませんが、プライベートでも付き合いはなくならないでしょう。安心してください。
何事も依存してはダメですね。それが会社なら尚更。
会社はあなたに莫大な投資しているという脅し
新人の頃から働いている会社なら尚更「投資」という言葉を強調しているかもしれませんね。
転勤や出張にかかる負担も、フリーランスになってから会社が出費してくれている事に関して有り難さを感じるわけですがこれらの費用を個人で出そうとすると莫大な額になります。
そのお金を投資しているのにも関わらず、身勝手にも辞めるというわけですからそりゃ会社として止めます。
人材の優劣に関係なく回収したいですもん。
フリーランスSEを勧めているわけですが、会社を辞める事自体は入社時に面接で言った内容とは逆の行動でもあったりします。
誰しも、「独立したい!3年で辞めます」とか言わないですよね(笑)
面接で言っている事と違う行動をしているわけですから、会社としては投資以上の効果を発揮してもらわないと困るんですよね。
上司も人ですから、会社の言い分を代弁してくれています。
とはいえ、そんな投資理論を振りかざして効果を実感できるのを待っていたらいつまで経っても辞めるタイミングを損なうだけなのでスッパリ辞めちゃいましょう!
もちろん、育ててくれた会社に感謝を忘れずにね。
引き継げない程の引き継ぎをしてくる
最悪な嫌がらせなパターンの例ですが、引き継げないボリュームをして精神攻撃をかけてくるパターンもあります。
これは会社に留まらせるというか、精神攻撃なんでうつ病等にさせてから辞めさせてやろう、という意地汚い戦法です。
こんなやつ居ないだろう!と思います?
結構居ます!
「どうせ辞めるんだったら、これもお願い」とか
「辞める前にこれの引き継ぎ資料もよろしく」とか
で、全部さばくと結構な時間が。。。
そして引き継ぎにかかる仕事というのは、会社の仕事だけど逆に時間を使わせているという罪悪感を引き立て、サービス残業などへ持っていく。
当然、引き継ぎには生産性を出していないし、引き継ぐ人の時間を使っているわけですから会社としてはいい迷惑なんです。
生産性ある作業だったら残業代等を支払っても効果はありますけど、本来”辞める”という事自体が無ければ発生しないわけですから。
どうせ100%網羅した引き継ぎなんてできないです。
100%引き継げる事は、相手の心を100%読み取れるようなスーパー人間じゃないと無理なので、資料にするにしても網羅してあれば問題ないです。
引き継ぎなんて数ヶ月かかる事は無いでしょうから、パッとやって自分の未来計画でも立てた方が有意義ですよね。
円満退社できる唯一の方法「寿婚」
簡単に円満退社できる唯一の方法が”寿婚”ですね。
男性というより、女性向けの退職方法ですが。
特に社内婚ならば尚更歓迎されることでしょうが、社内婚は個人的にお勧めしません。
はっきり言って男性は首輪のようなもの、おめでたい事ではありますが、これで簡単に辞めれなくなった。
結婚すると出張や転勤が増えたり等、よく耳にします。
それに、結婚した報告を社内に広めるのも辞めた方がいいですね。。。
結局、辞める時に円満じゃなくても数年経てば笑い話になる
私もそうですが円満退社ではありませんでした。
可愛がってくれていた上司に退職を告げた時には、応援してくれるだろうという期待とは裏腹に1時間ぐらい怒り狂ったような説教をされました。
数名の先輩や上司からも応援をもらったものも、上司は送別会に参加してくれなかった経験もあるし、他の上司からも「まだ居たの?」とかパワハラに近いような言葉ももらいました。
(まぁコイツのおかげで辞める事にあと腐れなく辞めれたんだろうと思うけど。)
退職して2年、地元に帰った時に可愛がってくれた上司へ思い切って「どうぞ飲んで下さい!」という言葉を添えて上司が良く通ってた居酒屋にボトルを入れておきました。
1週間後に「ありがとう。元気に頑張っているか?体調は大事か?」等、心温まる一報を頂きました。
結局のところ、円満退社できなかったとしても、あなたが慕っていた上司というものは辞めるという瞬間だけ激昂するもの。
それは仕方がない。だって上司も一人の会社員だから会社の言いたい事を代弁しているだけですからね。
でも数年経てば組織の一人ではなくて、一人の人間。
慕っているのであれば尚更、辞めて2年後あたりに「元気です!」の一言ぐらい伝えてみてください。
そこにはもう笑い話しか出てこないわけですから。
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