フリーランスSEを案内した場合、以下の回答多くきます。
- フリーランスのSEって実力ないと厳しいのでは?
- 私はそんなに技術力に自信無いから無理です
もちろんフリーランスという事はプロとして独立することなので、SEとしてプロジェクトに貢献できるスキルが無いといけないのは確かです。
しかし、勘違いしないで欲しいのは、フリーランスSEにとって重要なのは技術力だけが絶対重要というわけではない、むしろ優先順位として低い。
就く案件の内容によりけりですが、客先常駐するにあたってITスキルよりも重要な能力が3つあります。
当記事では、これら3つの能力について説明します。
Contents
現役フリーランスSEが語るITスキルよりも必須な3つの能力とは?
私自身、資格は無いですがITスキルにそこそこ自信があります。
大した資格も無いですが開発チームのリーダー経験があるため、プロジェクト面談時はいつも好評です。
では、ITスキルよりも重要だと思える3つの能力を挙げます。
- コミュニケーション能力
- 自己管理能力
- 仕様理解力(業務理解力)
これら3つの能力について述べていきます。
1.コミュニケーション能力
1つ目はコミュニケーション能力。
SEは言うまでもなく、顧客の
- 「聞く力」
- 「伝える力」
がとても重要!
顧客がどんな「悩み」を持っているのか。
その「悩み」を解決する方法をわかりやすく「伝える」
会社員で働いている場合は顧客と常に向き合う方が多いですが、フリーランスSEはお客様と話すケースは稀です。
よって、今回は顧客とではなくプロジェクト内部でのコミュニケーションについて取り上げます。
参画する開発フェーズが設計に近ければ近い程、当然プロジェクト内部でのコミュニケーションが必要になります。
チームリーダからの指示ももちろんですが、開発環境等の設定等は同様のメンバーから説明を受けなければなりません。
いわゆるプロジェクト内部での「順応力」がプロジェクトを円滑に進めるため重要です。
IT業種の方で、よく「コミュニケーションが苦手。。。」
というエンジニアがいますが、フリーランスSEだけでなく会社員も論外です。
コミュニケーションが下手な人ほど、皆から扱いずらいと思われている可能性があります。
私も現場で、コミュニケーションを全てメールやチャットでしかやり取りをしない人が居ましたが、お互いの認識がずれる可能性が高く、非常に連携しづらい。
記録として残すために文章も重要ですが、簡単な連携であれば口で十分です。
コミュニケーションが苦手というエンジニアの皆さん、
まずは積極的に相手の話を「聞く」そして「伝える」事を練習してみましょう。
そして、相手の求めていそうな内容について聞き出してみるよう練習してみましょう。
2.自己管理能力
2つ目は自己管理能力です。
ITの現場では勤怠が悪い傾向にあります。
それはフリーランスSEに限らず、プロパーや客先常駐の協力会社の社員も同様です。
実際、IT以外の職場では許されないでしょう。
もちろん、勤怠が悪いとプロジェクトを強制的にクビになる場合だってあります。
おかしな話ですが、営業マンが営業を掛ける際に「勤怠が良好な技術者です。」といったおかしいアピールがあるぐらいです。
もし、あなたが就いた現場で周囲のメンバーが勤怠悪い現場だとしたら、
「周りも勤怠悪いから私も甘えよう!」ではなく、
「周りは勤怠悪いけど私は甘えない!」という捉え方をすべきです。
大衆と同じ事をしては、結局大衆と同じ結果にしかなりません。
自己管理が徹底されて現場での評価が上がれば、営業マンもあなたを推薦しやすくなり、同じ現場から継続を要望されて単価アップも簡単に望めるかもしれません。
簡単に単価アップを狙えたら、それこそ得な事は無いと思いますがいかがでしょう。
3.仕様理解力(業務理解力)
3つ目は仕様理解力(業務理解力)です。
いわゆる「業務経験」です。
この「業務経験」は何も年数だけを表さない。
”どのようなプロジェクトに就き、どのような経験をしたのか”
が重要なのです。
コミュニケーション能力にも直結しますが、プロジェクト参画前にこのプロジェクトに相応しいかの判断を、相手先会社と面談を行います。
面談時に、判断材料として自身の経験をアピールする場があります。
具体的な質問の内容ですと、
「あなたの経験を当プロジェクトに活かすとしたらどのように貢献できますか?」
といった質問などです。
この場合、経験が腑に落ちていないと上手く言葉にできません。
前述した質問を、わかりやすく以下の様な質問に置き換えた場合、あなたはどう答えますか?
「当プロジェクトではSQLを多く使用しているため、SQLでの不具合が多くなる傾向があります。
その場合、あなたはどのように対処しますか?
あなたの経験や知識に基づいてお聞かせ願えますか。」
回答の例として、
「○○のプロジェクトでは主にストアドを利用しており、効率改善を意識しながら構築しました。
その経験から培ったスキルで対処します。そのスキルとは〜」
といった感じで自分の経験と知識を具体的に説明して、相手が求めている理想を提示する。
これで相手は望むレベルのスキルは持っているなと判断されます。
コミュニケーションもできそうですし、経験も申し分無い。
といった流れで相手は採用しやすくなるでしょう。
自己管理能力だけは残念ながらすぐには判断できかねますが、気弱そうな態度だと病弱なイメージをもたれやすいのでハキハキと返答することがポイントです。
すぐ資格を考えるのは三流である証拠
以上、前述した3つの能力がITスキルより重要です。
私自身、プロジェクトに入っても設計のみで、プログラムはプロパーの新人や2年目・3年目に任せる場合が多いです。
(フリーランス成り立ては別にプログラマとしても問題無いですが単価が安い)
もちろん、最低限のプログラム言語のスキルは当然必要ですが、業務経験が3年以上あれば現場に順応できます。
よく、資格を取る必要があると考える人がおおいです。
- 会社員で給料アップのため
- 転職のため
「資格を取らなきゃ!勉強しなきゃ!」と吠えている人がいますが、資格はそこまで評価されません、業務経験が一番重要です。
そもそも資格を取る目的は、その資格を用いてやりたいことを達成するために資格を取るのです。
飾りだけ資格が非常に多いのが、今の日本社会。
もし、単に給料アップ程度でしか考えていないのならば、ITとは別のスキルを身につけるよう自己投資して、少なくてもいいからキャッシュポイントを一つ増やす事に全力を注ぐ方が効率的でしょう。
現代において、会社員はキャッシュポイントが給料のみと一つしかもらってはいけない固定概念に縛られすぎです。
IT関連に勤めている人間はITスキルがわかるという有利な立場でもある訳ですから、資格取得に使うエネルギーを変えるだけで見える光景が変わってきます。
最後に社畜SEのブログなので社畜SE脱出という観点で締めますが、
本当に社畜から脱出したいのであれば、会社員として一つしかないキャッシュポイント(給料)をゆっくり太くさせるよりも、
小さくてもいいけどキャッシュポイントが複数できるようにする事に全力注ぐべきです。
そのためには、以下のように消費から投資に変える必要があります。
仕事に費やす時間を減らす → 新たなキャッシュポイントを作成する事に時間を使う
無駄な事にお金を使わない → 新たなキャッシュポイントを作成するために投資する
資格を取る事に時間を使うと、会社員という枠組みから離れられず、いつまでも社畜から脱出できません。
会社の付き合いにお金を使うと、会社内の世界観しか知らずいつまでも社畜から脱出できません。
会社員であるということは「使われる」前提です。
フリーランスになり、あなたの能力をぜひ「使われる事」から「使う事」への意識チェンジをしてみてはいかがでしょうか。
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