私が26歳の時(2012年)、フリーランスSEという働き方は現在(2017年)より浸透していませんでした。
私は、
- 稼働450時間(残業300時間)
- 年収300万円未満
といった衝撃的な社畜生活を送ってきた経験があるから、そのまま会社員で居続けることに漠然とした将来への不安を感じたため環境を変える決意をしました。
転職ではなく、フリーランスになりたい!と、たまたま参加したセミナーで衝撃的な話を聞いたことが今の自分の原点かもしれない。(その方は特に有名という訳でもないです。)
衝撃的だったので私のセミナーでも取り上げてますが、2015年を境目に大きく価値観が変わるということ。
今まで常識と思っていた考えは『働き方改革』により、親世代が考えてない働き方へと移行していきます。
日本はアメリカの20年遅く浸透する、と言われていますのでアメリカを見るとイメージがつくでしょう。
日米社会20年遅延説
アメリカ合衆国で起こった政治・経済・社会のシステム、及び社会現象(流行、犯罪、社会構成世代別での民度の高低傾向・思想傾向)が、約20年かけて日本に普及する(もしくは再発・再現される)という考現学説である。
出典(日米社会20年遅延説)
今、アメリカはフリーランスが3人に1人(33%)、そして2020年には2人に1人(50%)とフリーランスが増え続けると予想されています。
日本でも2017年から、「残業規制・副業解禁」などといった働き方に変化が見られます。
「副業は原則ダメで、会社が個々に判断」
という考えから
「副業は原則OKで、ダメにする会社もあるかもしれない」
と考え方へとシフトしていきます。
以前、地元大学で講演を頂いた際に学生からのアンケート回答で
「副業OKの会社を見つけること自体困難」といただきましたが、常識は変わります。
政府が出してる案で、同一労働・同一賃金などの案が通ると正社員や派遣社員を区別する意味がなくなりますね。
正社員になることが重要、大手企業に入社できれば安泰、という昔の成功モデルは崩壊しているのと変わらないのです。
そもそも日本では「フリーランス = フリーター」という捉え方です。
転職時に不利に動くというのもありますし、派遣社員登録感覚でフリーランスになる方も増えてきた傾向から納得はいきます。
が、私の捉え方としては「フリーランス = マイクロ・アントレプレナー」という捉え方。
さて、あなたはフリーランスをどう捉えますか?
マイクロ・アントレプレナー
自分1人、もしくは少人数で手持ちわずかな資金を使ってビジネスを始める起業家たちのこと
エンジニアは特に、マイクロ・アントレプレナーになるという捉え方が必要です。
さて、長くなりましたが今回のテーマ「セカンドキャリア」について、取り上げます。
当ブログはPG、SEと呼ばれるITエンジニア中心のブログですが、全業界に関係する内容を投稿しています。
偶然読まれたエンジニアでない方も、今一度ご自身の将来について考える機会にして下さい。
セカンドキャリア
人事労務用語で「第二の人生における職業」を意味する。
用語としては定年後や脱サラ、育児を終えた後などのキャリアを指すが、特にプロスポーツにおいて多用される言葉であり、その範疇においてはプロスポーツ選手の引退後のキャリアを意味する。
出典(セカンドキャリア)
Contents
なぜ「セカンドキャリア」を考える必要がある?『働き方改革』でエンジニアは年収90万円下がる
半年間のセミナーや個別相談を通して 、100人以上教えてきました。
セミナーや相談前に年収を可能な範囲で確認しています。
バラつきがあるも、年収は東京都内で平均400万円。
ボーナスは春・夏入り月2ヶ月分と計算 した場合、
年収400万円 ➗ 16ヶ月(ボーナス春・夏) = 月25万円
の計算となります。
ここから更に税金が引かれ、家賃などの生活費も引かれる。
これを高いか安いかを決めるのはご自身の判断でどうぞ。
さて、問題なのは皆さんの年収が”残業ありき”ということ。
残業については以下を参照ください。
約8割に及ぶ相談者が、残業込みで400万円前後という回答。
(企業によっては“みなし残業”とし、残業を無制限にさせ働かせる不利な契約形態を組まされてるケース有)
2016-2017年には『働き方改革』 の一環で、残業規制の改革も進んでいます。(一部では強制消灯あり)
残業ができなくなった場合、今までもらえてた残業代がなくなるわけです。
残業代に偏りがありますが都内で残業代が2,500円/hと仮定した場合、月30時間程度の残業(36協定範囲内)で毎月75,000円。12ヶ月で約900,000円減る計算となります。
(厳密には残業代は基本給から計算されます、なので基本給が低い会社は要注意!)
時間はできるが収入は減る、という時代に突入します。
従業員1人の将来は会社が保障できないので、自身でどうにか将来を保障できるよう動いてね!というのが「働き方改革」の要約です。
そのためこれからは、一つだけの収入源ではなく複数の収入源を得ていかなければいけないわけです。
会社だけでは頼れない、という危機はあるものの今までの経験やスキルを活かした「セカンドキャリア」を考えていくことが重要なのです。
「セカンドキャリア」を提案する前に、この章ではいかに行動しない状態がまずいのか、現状維持が非常に危険という点についてまとめています。
“残業代で稼ぐ”は健康面だけでなく金銭面も悪循環
このブログを読まれている方には残業代を頼りにしているエンジニアも少なくないでしょう。
「残業規制」と騒いでる傍ら、エンジニア不足は続いており多くの会社員エンジニアはプロジェクトを兼務するという状況が続いて残業が日常になっているエンジニアも少なくありません。
残業代というのは「悪循環」でしかありません。
残業代で稼ぐ → 年収アップ → 翌年税金アップ → 残業しないと生活できない(残業志願)
この悪循環を感じた事はありませんか?
はたらけど
はたらけど猶わが生活楽にならざり
ぢっと手を見る石川啄木『一握の砂』
エンジニアは高収入じゃありません。
言い切ると、手当(残業や資格、技術手当)で稼いでる職種です。
給与明細を見てみてください、ベースとなる”基本給”を他業界と比べるとどうですか?
ぜひ、友人と見比べてみてくださいね。
ちなみにこの残業問題は、フリーランスSEになる事により解消される可能性が高いです。
セミナーや個別相談でお伝えしています。
残業問題で悩んでいる方はお力になれると思いますので是非ご参加ください。
(私が稼働450時間(残業300時間)を経験してるので共感できます・・・笑)
退職金・年金があるから・・・結論「当てにならない」
もう”退職金・年金は当てにならない”という回答が出ています。
だからこそ政府は、
自分の年金は自分で運用する → 確定拠出年金を自身で運用
と案内しているわけです。
そもそも年金受給年が60歳→65歳に変更なり、今後も国債の状況を見ると年金自体支払えない前兆を感じます。
今後考えられる政策として、以下が考えられますね。
- 65歳→7x歳に年金受給が引き延ばされる
- 年金納める期間を60歳→65歳まで引き延ばす
もう皆さん感じてるはずですが、政府が出してる案では対策すら「当てにならない」です。
セミナーでもオススメ書籍として案内してますが、コチラの書籍が参考になりますのでぜひお読みください。
(この本に関しては、私も愛読してるのでLINE@登録で相談しても構いません。→ https://line.me/R/ti/p/%40jot0468z)
エンジニアは「セカンドキャリア」を組み立てやすい
冒頭で話を出した、フリーランス=マイクロ・アントレプレナーという考え。
ITを活用しないビジネスはほとんどありません。
いやむしろ、少額資金で展開できるITを利用しないビジネスはあり得ません。
HPが無くてもSNSだけでビジネス活動が行えたり、既に世に出てる無償のITサービスを活用して自身のサービスを展開しやすい。
土台となるITスキルをエンジニアは既に備えています。
(必ずしもプログラミングスキルだけがITスキルとは限らない。ITサービスを使いこなすのもITスキルと呼ぶ。)
しかし、ITスキルに長けているはずのエンジニアが、そのスキルを活用せずそもそもビジネス構築まで至らない事が非常にもったいない!
ITスキルの無い他業種の友人は、
- 「アイデアを思いついて公開したいんだけど作れない、どのように依頼すればいい?」
- 「ITスキルがあれば、自分で作るのに・・・。どうしたら学べる?」
など、数十万円レベルのコストでもすぐに依頼し、または自ら学び得たスキルでビジネスに活用しています。
このように比較するとエンジニアが活かさないのは非常に歯がゆいですよね。
ビジネス構築できない理由の一つとして、単純に残業が多く忙しいというのも理由の一つですね。
会社では却下されるようなビジネスも、自身で展開するのなら自己責任のもと自由(※)に作れます。
そう考えると、ITスキルを活かし「セカンドキャリア」を作ってみたい、そう思いませんか?
ちなみに私はフリーランスSEを絡めて、この「セカンドキャリア」を構築するキャリアアドバイスを得意としています。
※ここでは自由に、という点で表現しているため「具体的にどういったものを作るればいいの?」といったアドバイスは割愛しています。個別相談時にヒントになること、そして優先順位をアドバイスします。そもそも人によって目的・目標が異なりますので。
年利100%超えの世界にようこそ!
年利100%という投資は詐欺と構えるべきですが、ビジネスで年利100%越えは全然ありえます。
ITを活用することで経費やリスクを最小限に抑え、利益を最大化することができます。
私のセミナーでも、知人が開発し公開したサービスの一例を紹介しています。
原価1.5万円程度で年180万〜240万円を広告収益で生み出すサービスを作っています。(開発費・人件費を除く、ちなみにリリースまでの開発期間は2週間、あとはテストを繰り返す。)
- レンタルサーバー・・・年約14,000円
- ドメイン・・・・・・・年約1,000円
なんと120倍の計算となりますね。
売上はさらにビジネス資金とし、別ビジネスのサービス構築に利用するようです。
このように原価を安く、すぐに世に展開できるようなスキルを持っているエンジニアが複業をしないというのは非常にもったいない。
複業はバイトではないです。スキルを用いて事業を複数作り複数の収益を得ることが目的。
スキルが足りないのならスキルを磨けばいいだけ。資格ではなくてスキル。
これって別にエンジニアだけの話ではないですよね。
エンジニアの『セカンドキャリア』を考える際に注意すべき点
前述した、エンジニアには他業界には無いITスキルという絶対的な強みがあります。
加えてSEともなれば、顧客折衝などコミュニケーション能力や説明能力も豊かになります。
しかし、そんな優秀なエンジニアが複業と考えると「なぜ、その選択肢を選ぶ???」となるケースがあります。
これから世間的にも”残業規制”・”複業解禁”という時代になります。
エンジニアでなくても共通する箇所があるため参考にしてもらえれば。
目的・目標に直結しない副業はしない
賃金労働で精算される、将来へのビジョンに意図がないアルバイト。
労働時間さえ提供すれば確実に受け取ることができますが、あくまで時間給。
そのバイトで学び得た経験を活かすという意図があれば推奨できますが、単に賃金労働の掛け持ちは推奨しません。
それならはっきり言うと、本職の残業代で稼ぐスタイルがまだマシだからです。
むしろ「残業規制」が敷かれたのに、余計に過労で倒れるケースも少なくありません。
しかし「掛け持ちしてるから大変だ!」と言葉を漏らす会社員が周囲にたくさん出てくることは大いに予想できます。
スキルの安売りはしない、スキルを用いて仕組み化を図る
他のアフィリエイターやブロガーとは違った意見となるかもしれません。
私は以下の複業は推奨していません。
- クラウドソーシングを利用して仕事を受注
- アフィリエイト、ブログで稼ぐ
エンジニアは、クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングで仕事を取るという感覚は捨てるべき。
クラウドソーシングで仕事依頼はアリ、しかし受注側ではハッキリ言ってスキルの安売り。
また他業界からも参入しやすいことからライバルが多く、薄利多売で実績を積まないと単価は上がりません。
ブログやアフィリエイトも参入障壁が低いことから結局はライバル揃い。
エンジニアはITスキルを活用し、簡単にライバルが参入できないWebサービスなどを開発して、収益を作る仕組みを作る方がよっぽどエンジニアで働いてきたスキルを活用できます。
例えば、あくまで参考程度ですが。
- 国が出しているデータをグラフ化してネット上で簡単にチェックできるサービスとか
- 好きなお店専門の関連情報をキャッチして、臨時情報などを配信するサービスとか
最近ではWebスキルを身につけサービスを構築する事もDiveintoCodeなどといったプログラミングスクールで簡単に学べるようになりました。
Webサービス構築でオススメポイントは仕組み化が容易であること。
例えば月/年1回の更新でOKなど、かなりの時間帯効果が見込めます。時間は有限。
せっかく積み上げてきたスキルは活かさないと損です。
簡単・楽チン・知識要らずの詐欺ビジネス・詐欺投資に要注意!
最近やたら増えてきたなと思う、このフレーズ。
- 誰でも簡単・楽チン、知識要らず
- ○○するだけで日利3%!
など明らかに詐欺を匂わすような詐欺は多いですね。
強いていうならMLMや投資詐欺。
最近では仮想通貨がトレンドということもあり、仮想通貨系の詐欺が多いです。
投資に絶対はありませんし、ビジネスも顧客がいる以上顧客が価値を感じない限りお金は支払いませんよね。
- 楽(ラク)して稼ぐ
- 楽(タノ)しく稼ぐ
前者は自分本位、相手と関わらない。
後者は相手本位、相手から感謝をされて対価としてお金を頂く。
是非、このページをお読みになって頂いてる方は後者を選んでもらってることを願います。
相手から感謝されるために、常に自身の成長が必要となります。
私は“自己投資が最大の投資”と言っていますので、収入アップを考えた場合、自己投資が真っ先に頭を過ぎります。
知識やスキルを身につけ、活用して収入を上げるのは当然ですが、資産を守るのも知識やスキルが無いといけないですよね。
ネギ背負ったカモにならない様に、最低限の知識を身につける必要がありますね。
マネジメントがメインで開発に携わらないから私に複業は難しい・・・という方向けのアドバイス
エンジニアによっては、マネジメントメインで開発スキルが無いという方も多く居ます。
もちろん開発スキルある方が、今後のフリーランス時代に突入した際に有利に働くのは間違いありません。
しかし、だからと言って今までの経験やスキルを「セカンドキャリア」に活かせないのかというのも違います。
フランチャイズなどの権利を購入し、ビジネスオーナーとして「セカンドキャリア」を構築するというのも純粋な手段ですよね。
「エンジニア関係ないじゃん!」と思う方もいるかもしれません。
が、何も開発が全てとは限りません。視野を広げる事が重要です。
また、開発スキルを身につけるにしても「なんのために開発スキルを身につける必要があるのか?」という目的が明確でなければ学んでもノウハウコレクターで終わり活かせずじまいになります。
ノウハウコレクター
ノウハウばかりを追い求めてて、自分の持っているノウハウに対して実践が伴わない人。
もしくはノウハウを蓄える事に満足しもそもそも行動しない人。
開発スキルも身につける良いスキルですが、重要なのは次に活かせられるスキル。
マネジメント能力も視点を広げれば、広範囲に活躍できるスキルです。
ただ注意すべき点として、フランチャイズすべてのビジネスが稼げる、という訳ではありません。
でマネジメント能力だけではNGでビジネススキルなどの才覚も重要となります。
こちらは個別相談などでも相談に乗っています。
未経験者もITリテラシーを身につけ、強みを活かす
エンジニアにフォーカスした内容をまとめましたが、改めて読むと全業界に通じる点も。
ITスキルは重要なスキルですが、未経験者も身につけないといけないか?というと、そういうわけではありません。
現在、世の中にはすでに公開されているITサービスで、昔では考えられないITサービスが無料かつ簡単に利用することができます。
(例えばDMならLINE@、オンライン会議ならzoomなど、officeならGoogleDoc)
これらを駆使するだけでも、十分にビジネスに活用できます。
「???」と思った方、友人や知り合いに食事でも奢ってあげれば低価格で教えて頂けそうですよね。
友人に知り合いがいなければ、クラウドソーシングなどで教えてもらうのもコツですよね。
すでにあるものだけを組み合わせて、自分自身の強みを提供することができれば、あとは改善を繰り返していくだけです。
何も1から始めなくていいんです。ITリテラシーを身につけ、既にあるものを活用しましょう。
エンジニア以外の業種は、エンジニアと違った強みを持ってるというのも強さの秘訣ですよね。
自分自身の強みを磨き、「セカンドキャリア」を意識して今後の時代を豊かな人生にしましょう。
この「ボタン」をクリックしてくれるとランキングに反映されて、励みになります^^
ベイビーステップ として
ここまでお読み頂いた方の中には既にフリーランスSEの方や、フリーランスSEを目指している方もいらっしゃるでしょう。
中には、フリーランスSEになって収入アップにつながると思っていたのに、なぜか貯金が少ないなど予想と違い不安になる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな方達のために、ベイビーステップとして私が開催しているセミナーのリンクに記載されている文章をまず読んでみてください。
■ 直近セミナー開催のお知らせ
ご共感頂けたなら次のステップは是非セミナーへ申し込んでください。
「3つの安心」を約束しているので安心して受講できます。