フリーランスSEになる上でよく相談に挙げられる内容として、
- フリーランスSEにとってスキルが無いとできないのでは
- フリーランスSEは手続き関連が面倒そうなのだが
- フリーランスSEはどうやって客先と契約するのか
- フリーランスSEと会社員SEの収入面の違いは
- フリーランスSEの今後の将来性はぶっちゃけどうなのか
皆さんはこのようなことを疑問を抱いたことはありませんか?
当記事では、セミナーや個別相談で多い悩みについて回答します。
エージェントではなく、元フリーランスSEで現在はフリーランスSEという働き方を絡めたキャリアコンサルタントの視点からアドバイスいたします。
Contents
そもそもフリーランスSEと会社員SEの違いは?
前述した内容で、まずそもそもフリーランスSEとは何か?会社員SEとどう違うのか?
こんな疑問を抱いたことありませんか?
結論、“全く一緒”です。
厳密にはフリーランスSEは、以下のタイプと同種のニュアンスで捉えて構わない。
- 客先常駐
- 派遣や契約エンジニア
日本の場合はSIerと呼ばれ構造で、現在会社員SEとしてお勤めの方は客先常駐の方が多いのではないでしょうか?
もしくは、客先常駐の経験が無い方でも現場に協力企業の方がいらっしゃったりしませんか?
その中にフリーランスSEとして参画しているケースがございます。
事実、私がフリーランスSEとして働いていた時は会社員SEとして働いていた内容となんら変わりませんでした。
以下は、ロバート・キヨサキ氏が提唱している「キャッシュフロークワドラント」を例に取った図で表すと、フリーランス(S)ではあるものの働き方の内容は従業員(E)に近いことから中途半端な位置づけであることがわかります。(一応、フリーランス(S)です。)

キャッシュフロー・クワドラントで解説
※ブログ運営者は2016/10にてフリーランスSEを稼働停止し、現在はコンサルタント含む複数の事業に携わる。当ブログを元にフリーランスSEに関わるセミナーを主催→東京にて開催中。
フリーランスSEにとってスキルが無いとできないのでは?
エンジニアである以上、スキルが重要と感じます。
結論を先に述べると、最低限・業界経験3年以上の経験があればフリーランスSEとして働くことが可能です。
働く企業の業種によりけりですが、前述したように国内に多いのはSIer業界となります。
そのSIer業界で働くのであれば3年以上の業界経験で十分となります。
では、開発経験はどうなのか?と気になるところですよね。
SIer業界であれば最低1年以上(コーディングが問題なくできるレベル、ハイスキルでなくてよい。)
もちろんハイスキルを求める現場も多くあり、高単価を提示する案件も数多くあります。
が、スキルは前述の最低限のレベルであっても、以下のような現場での能力は必須です。
- プログラムが読み書きができるスキル
- 最低2〜3種のプロジェクト経験
- コミュニケーション能力(現場適応能力)
- 自己管理能力
- 向上心など
ただ「フリーランスSEの今後の将来性はぶっちゃけどうなのか?」にて後述しますが、必ずしもこの条件が該当するとは限りません。
中でも、ITスキルは基礎で(当然で)、それよりも重要なスキルと考えています。
以下の記事にまとめてますので確認して下さい。
いかがですか?
フリーランスのSEになるの、ハードル下がりましたか?
フリーランスSEは手続き関連が面倒そうなのだが?
「フリーランス=個人事業主」
となります。会社員ではなく一人会社の社長!という事になりますね。
経理関連などは計上する義務があります。面倒ですね。
面倒ですが習慣さえつけることができればかなりメリットになります。
家計簿関連をつけることで収支バランスを見極めることができ、支出の癖を見つけることができます。
ダイエットと同じで、支出の癖を見つけることは改善の糸口にも繋がります。
何が浪費で何が消費なのか。
過去の書籍ですが、小難しい経理の流れをまとめている書籍です。当時、私が利用していました。(注:マイナンバー制度などで変更がある)
もし、それでも経理事務を簡略化したいということであれば以下を推奨します。
- 会計ソフトを利用(クラウド会計ソフトfreee
など)・・・年間約1万円
- 身内を専従者(様はアルバイト)として手伝ってもらう・・・Priceless
- 税理士や会計士に有料で依頼する・・・高額、業者よりけり年間15万円程
ただ、最低限の知識は必要が必要となりますが、一度覚えるとむしろメリットが多いということに気付かされます。
フリーランスSEってどうやって客先と契約するの?
働くには大きく分けて以下の2通りとなります。
- 直接客先へ営業して繋がる
- IT企業(エージェント会社含む)に営業を委託
「1.直接客先へ営業」というのはイメージが付きにくいかと思いますが、直接自身で営業する場合と会社員SEとして常駐先に引き抜かれるケース(*1)があります。
直接営業の場合は、日本国内ではコンプライアンス関連の規定があり、ピラミッド構造の構図が守られておりエンド直請けというのは厳しいです。まず、万が一の責任を取れないのも事実ですので。
(*1.実際は紳士協定などが絡み、問題となるケース有りのため推奨しない。)
推奨は当然「2.IT企業(エージェント会社含む)に営業を委託」を推奨します。
不得手なコトに労力を割いてはいけません。
一点、注意として派遣会社感覚はNGです!
派遣会社で働く方達を否定しているわけではありませんが明確にしたいのは、前述した「フリーランスSE=個人事業主」つまりあなたは社長です。
派遣社員の感覚でフリーランスSEとなる方が増えているため、私が個別相談にのる場合はこの部分を強調します!
営業会社は、一社長との信頼関係で結ばれているため、信頼を損なう行為をされると営業を拒否する権利あるのは当然周知の上ですよね。
事実、ITエンジニアは勤怠が悪いのは多くのエンジニアが理解していることかと。
実は多くはこのような社長になりきれていないフリーランスSEが原因の可能性大です。
フリーランスSEと会社員SEの収入面はどれぐらい違うの?
「SE単価」はご存知ですか?
会社員SEとして見積もりをした経験はありますか。
フリーランスSEの場合、このSE単価が契約額になります。
フリーランスSEの場合、
SE単価(契約額) – 営業手数料(マージン)= 報酬額
報酬額から、税金などが引かれます。
会社員SEの場合、
SE単価(契約額) – 会社員としての諸々の諸費用 – 社会保険 = 手取り金額
と、諸費用が諸々引かれますね。この時に間がかなり引かれてる、と考えると理解しやすいのではないでしょうか?
派遣会社も同様です。
ここで、大半のSEが
「俺のSE単価は3桁万円だから、フリーランスSEなるとそれぐらいもらえる!ヒャッホーウ」
と、思う方も多いです。皆さんは思いませんか?
ですが残念。
あくまで、その直下で仕事を請けられていたのはその会社の信用が関係します。
フリーランスSEとなった今、コンプライアンス関連で同額の契約単価は厳しい。そのことを念頭に入れておいてください。
ただし、高価な資格(SAP等)、PMOやPM等で契約した場合は高額になる可能性が高い。
よく某エージェント会社で高単価を煽り、とりあえず登録を促す会社が多いですが、実際は高単価の案件は当然ながら採用されるエンジニアは限られています。
また数を売りにしているのもありますが、案件は皆さんが思う以上に現時点ではマッチしない案件がないのでは?というぐらいあります。
フリーランスSEの今後の将来性はぶっちゃけどうなのか?
私がセミナーでお伝えしているのは、この部分を強調しています。
先に結論を述べると、以下のように称しています。
フリーランスSEという働き方は目的・目標の単なる手段の一つにすぎない。その上で5年後はフリーランスSEを含めて複数の事業(複業)を持つべきだ!
私が26歳の時(2012年)、フリーランスSEという働き方は現在(2017年)より浸透していませんでした。私は、...
概要を説明しますと、フリーランスSEという働き方は今が過熱状態にあります。いわゆるエンジニアの人材不足によるバブル期みたいなもの。
で、多くのエージェントがトレンドに乗り遅れまいと
- 「フリーランスSEになると週○日で〜」
- 「最高単価、月収1xx万円以上あり〜」
などといった広告の謳い文句で登録を促す始末。皆さんは見たことありますか?
エンジニアの中には、広告を打たれている会社=大手企業と捉える残念なケースもいます。
(広告が打たれていたら大手企業、となると情報商材を扱う会社は大手企業なのか?という話になる。)
勢いで「収入アップ」だけを見てフリーランスSEなるエンジニアも多いので、ちょっと先を予想してみましょう。私は結構現実的です。
- 進むAI化や自動化、ツールの最適化(管理側の分析自動化、テストや事務作業の自動化)
- 若手の能力の飛躍、高度技術化に連れ進むベンチャー化(大企業エンジニアの技術遅れ)
- オフショア・エンジニアへの外注化、国内開発エンジニアの解放
いかがでしょうか。これらを想定の範囲内に入れた場合、あなたは現場で残れるでしょうか。
現時点では案件が偏り、人材不足が圧倒的に足りていない状況なのでフリーランスSEという働き方が活発になっていますが、今後は徐々にエンジニア不足を解消することが想定されます。
今まで、0→1、1→100の作業が1→100の作業が環境変化(AI化や進むクラウド化)により、仕事が取って変わります。
今後、我々人間がフォーカスするべきは0→1のクリエイティブ志向。
次世代へシフトする必要があります。そう考えると2016年〜2018年は時代の転換期なのです。
今、時代は着実に「個人の時代」へとシフトしていっています。
むしろ今までは「企業の時代」と言われ、ピラミッド構造型が主流。
皮肉を込めていうと、日本の働き方は「勤勉と服従」と称しています。
終わりに[総括]
「不安を解消」とありましたが、究極的にはフリーランスSEという働き方で収入アップした〜で安心していてはいけません、という内容で締めくくりさせていただいてます。
多くのブログやエージェントが提唱しているのは、あくまでフリーランスSEという働き方の入り口部分。
出口は残念ながら提唱していません。
5年後の2022年以降もずっと案件があるかどうかは不明ですが、現在加熱時期であることは確かです。
現在、政府は「働き方改革」と称して副業解禁や残業規制など様々な働き方を見直しています。
フリーランスSEという働き方は、これからの働き方の柔軟に動ける新しい働き方となります。
早い段階で対策を取っていくことを推奨します。
具体的にかつ、もっと深く話を聞きたいという方は、セミナーへ足を運んで質問してみてはいかがでしょうか。
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ベイビーステップ として
ここまでお読み頂いた方の中には既にフリーランスSEの方や、フリーランスSEを目指している方もいらっしゃるでしょう。
中には、フリーランスSEになって収入アップにつながると思っていたのに、なぜか貯金が少ないなど予想と違い不安になる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな方達のために、ベイビーステップとして私が開催しているセミナーのリンクに記載されている文章をまず読んでみてください。
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