「リモートワーク」という働き方に興味をもたれる方が多くなってきています。
企業によっては、大企業の一部が採用し始め、そしてベンチャー企業が週1はリモートワークデーと採用するというケースが増えてきました。
大企業よりもベンチャー企業がリモートワークを積極的に採用している印象に見受けられます。
上記のことや、生活環境(例えば都内は通勤時の苦痛解放)から
「週3勤務、あとは自宅でリモートOK!」
このような煽り広告をみて、
「私もエンジニアでそんな案件をやりたいんですが、私にできる案件はありませんか?」と
質問する方が増えてきています。
無いことは無いですが、リモートワークを目指すのであれば現時点で以下のことを理解していなければなりません。
- 今は誰もがリモートワーク可能なタイミングではない
- 信用と実績がないと、イチからは難しい
- スキルよりコミュニケーションが重要である
いま、ブログやアフィリエイターのブログなどから見受けられる印象では、エンジニアは通勤から解放されるとありますが、残念ながら全てのエンジニアが当てはまりません。
ただ、あくまで “現時点では” という点を念頭に入れておく必要があります。
今回は『リモートワークを目指すSEが抑えるべき3つの観点』というテーマで話し、
リモートワークでの問題点と、どのようにリモートワークに挑戦すればいいか?
といった点から紹介していきます。
執筆時は2018年1月となりますが、この記事内容がいずれ更新しないといけないように日本の働き方がリモートワークを前提とした働き方になれるよう、心から祈ります(苦笑、いつ頃になるかな。。。)
Contents
リモートワークを目指すエンジニアが抑えるべき3つの観点
人は見たいものだけが見える。
今はSNSや煽り情報、そして働き方の多様化などから情報が多すぎるため、自分にとって美味しい情報が真実な情報と捉える。
この配信している情報もいつかは更新される情報となるだろうが、重要なことなので抑えて欲しい。
観点1、エンジニアの誰もができる働き方ではない
↑このような広告がでて(画像は当ブログ作、適当ですw)、いざ登録したら
「あなたは対象外でした。」
「案件が一切ありませんでした。」
なんてケースは多いです。
高額案件やリモートワークなどの案件には、
当然多くのプロフェッショナルが食いついてくるわけですから、倍率はとても高くなります
難関大学一般入試くらいの倍率もザラです。
運よく採用されたとしても、ピンポイントで必要になった要員かもしれませんから契約期間がいつまで続くかは分かりませんし、次回以降の案件もリモートワークとは限りません。
要は何が言いたいのかというと、そういったリモートワークや金額だけを見せつけた
「釣り案件」なんですよね。
じゃ、どのような判断が大事か?
私個人の回答を述べると、
- まずは今までの経験からフリーランスSEとして働いて実績を積む
- リモートワークにシフトしやすいスキルをフリーランスSEで働きながら身につける
で、リモートワークに挑戦することをお勧めしています。
「まずは今までの経験」というワンクッションを置いてるのは、観点2で説明しています。
また誤解してほしくないのは、リモートワークは必ずしもエンジニアが有利な働き方、という考えも全く違います。
ブログやマーケティングだってリモートワークで達成できている方達は多いです。
観点2、営業との信用や実績がないうちの提案は難しい
これだけリモートワークという働き方が話題になっている昨今ですが、まだまだ企業に提案しづらいのが実情です。
理由は単純で、企業から見てそのSEの信用度が判断しづらいから。
「この人は本当に仕事を終わらせられるのか?」
「時間通り、納期通りできるのか?」
「スキルは足りているのか?」
整理すると、いちからリモートに挑戦する人はまだ実績がないため
- 個人の評価が書面でしか分からないため判断しづらい
- ポートフォリオがあっても完成までに何日かかったのか1人でやったのか実態不明
- スキルに問題がなくても独学で学んだのならば組織のなかでは扱いづらいかも
などなど、”現時点での” フリーランスSEとしてリモートワークで働くのには多くの懸念点があります。
(2018年1月、あくまで “現時点での” と謳ってるのは、まだ一般化された働き方ではないため、採用されていない。)
極稀ですが、「リモートワークしかやりませんので。」と上から目線の方も多い。
勘違からか知らなさすぎなのか、自信の現れから
「営業(エージェントなど)は契約してあげてるんだから仕事を運んでくるのは当然!」
という観点の方も多い。これは、
「フリーランスは下に見られてはいけない」
「安売りしてはいけない」
という観点から態度を出しているのではないでしょうか。
実績が出てもいないのに一方的な要望だけ求めるのは自信でもなんでもなく単なる「ワガママ」に他ならない。
当然、営業も契約して付き合うとしたらこのようなワガママなエンジニアとの時間を浪費するより、さっさと切って別の付き合いやすい方達と組みますし、私も提携先へ紹介したいと全く思いません。
転職エージェントが、転職先を一生懸命に探し提案しても、初日で逃げられたらブラックリスト扱い!と同じですね。
そんなに自信があるのなら、どうぞご自身でやられた方が早いのではないでしょうか?
今後、リモートワークをやりたいという方のために、最適な回答を述べると
- 信頼と実績をまずは作る必要がある。それはフリーランスSEとして実績を積んでから
- 営業との信頼を担保できてから
- リモートワークで必要なスキルを磨く(ITスキル以外も含め)
「信頼を築く」…
簡単に言うと営業からも贔屓される立ち位置になることができれば要望が通りやすくなります。
これが重要です。
(ただし、エージェントが悪いというオチもあるw)
観点3、コミュニケーションが非常に重要
リモートワークだと常に雇用主の身近にいるわけではありませんから、
- 進捗はどうか
- 不明点はないか
- 現在の完成具合はどうか
など、定期的に確認することが求められます。
現場で顔を合わせているのに「確認不足」「コミュニケーション不足」で誤った仕様を作ってしまう、という事態が出てくるため、当然リモートワークでは重要視されます。
皆さんの現場でも、社内でさえも頻繁に起きているのではないでしょうか。
リモートワークを選ぶなら、コミュニケーションには十分留意する必要があります。
企業では「伝える力」がマネジメントする側に求められますが、リモートワークではエンジニア関係なしに全体的に「伝える力」が求められます。
スキル重視は当然、コミュニケーション能力も当然見ます。
そのため、現時点ではこのような問題を避けるため、完全なるリモートワークは少なく
前述したようにベンチャーにて週に4回程度は現場、残1日はリモートなどが増えてきています。
リモートで働く以上、スキルはもちろんコミュニケーションは前提条件。
「顔を合わせる必要はないと思っていた」
「カメラ苦手だからテレビ会議はいやだ」
とは言っていられませんね。
「リモートワークを目指すエンジニアが抑えるべき3つの観点」まとめ:
現時点では、フリーランスSEとしてのリモートワークという働き方は一般的ではない。
まずは企業が浸透し正社員〜フリーランスSEへと順当に流れていく可能性。
リモートワーク枠はあるものの、倍率が高いため数年先を見据えた上で準備をするか、もしくは自分でITスキルなどを高めた上でWebサービスを作ることなどがあげられる。
エージェントの方達からの評価を高めて一定の信頼が無いと見られない。
コミュニケーション能力は今後も磨く必要あり。
ただ、ここまでのスキルや経験を積めればリモートワークというより、自分で構築してサービスを構築することも可能と言える。
どうせならSEとしてではなく、ノマドワーカーのような
プロフェッショナルなフリーランスを目指すのもアリということ
リモートワークの問題点
「納期に間に合わない」
「日給や時給と、成果物が見合ってない。」
常に社内で目の届く距離にいるわけではありませんから
「全く生産できてないけど環境設定に時間がかかったのでこのくらい請求させて。」
「成果物と時給が見合ってないからもっと優秀な人に変えたい…」
などといったミスマッチが起こりやすいです。
また、コミュニケーション不足による手戻りも発生しやすくなっています。
現にこれは、プログラミングスクールやリモートワークを案内した企業からのお話ですが
「ITエンジニアになると家でリモートワークできるって聞いたから」
「フリーランスになるとリモートワークができるって聞いたから」
と、恐らくブログや煽り広告などで “聞いた” or “読んだ” レベルの方が陥りやすいトラブルです。
このような結果から、相手を見極めて案内するようになっています。
これからリモートワークを考えるあなたへ
完全なるリモートワークを今すぐやるのではなく、4年後(2022年)を目処に準備をするのが良いでしょう。
なぜ、2022年なのか?はぜひセミナーへお越しください。
そのためにはスキルを学んでいく必要があります。
こう言うと、
「どんなスキルが必要かわからない」
「勉強する時間がない」
「お金がない」
という言い訳があちこちから聞こえてきそうですが
web系エンジニアのスキルが必要なのは調べればわかりますし
時間とお金がないなら、フリーランスSEになることで時間とお金を増やすことができます。
私が主催しているセミナー、そして個別相談ではこれらを前提にお話しています。
リモートワーク・チームランスという働き方が一般的に
今は信頼度が見えづらく、企業側も試行錯誤していますが
これからは自動化に伴い、リモートワークを取り入れる企業が増えていくと予想できます。
一般的な管理部門の仕事もオフショア化、リモート化していくでしょう。
IT業界に関して言えば、開発に正社員を雇うという考えがなくなっていきます。
フリーランスSEの働き方にプロジェクト単位でフリーランスの集まった「チームランサー」という動き方があります。
あまりなじみのない言葉かもしれませんが、5年後は一般的になっていくと考えられます。
複業もますます増えていくでしょう。
複数のチームランス団体に属することが多くなり、専門のスキルが複数必要になります。
プログラミングだけでなくデザインも提案も…など、自分のスキルを横展開して、複数の団体で複数の力を発揮するSEが増えていきます。
実績に応じて単価が上がりますから、こうなってくると会社に依存する働き方はデメリットでしかなくなっていきます。
働き方や、IT業界のピラミッド構造がどんどん壊れていくことが予想されていくため、下記の記事でもまとめましたが2018年は『フリーランス盛大期』と呼ばれる年になるでしょう。
まとめ:
リモートワークの一番の問題点は成果物と作業時間が見合っていないこと。最悪、納期に間に合わない。
5年後、チームランス・リモートワークが一般的になり複数のスキルが必要となると同時に複業が当たり前の時代になる。
10年後は一つの収入源が無いケースが稀となる。
先手を打つには2018年の内にフリーランスSEという働き方で馴らしておいた方が一番効率的である。
補足として:二極化していくエンジニア
これからのSEは、以下のように二極化していくでしょう。
- 会社員であり続けた結果、AIやオフショアに仕事を奪われるSE
- フリーランスとなりやりがいや目的を追い求め、スキルを高めて単価アップしていくSE
会社員を選択して働く場合
正社員を雇用するメリットがないと考える企業はプロジェクト単位でSEを雇うようになります。
そうなると、開発がメインの会社員SEが淘汰されていきます。
フリーランスSEのほうがスキルが高いですから、会社に残れたとしてもフリーランスSEに比べて賃金が下がることも予想されます。
その上、スキルが高いフリーランスSEやオフショア発注への管理などがメインとなるでしょう。
順当として企業での組織での出世はありそうなので、やり甲斐を感じれるのならばそれも良いと思います。
大企業を選ぶかベンチャー企業を選ぶか?の違いになりそうです。
フリーランスを選択して働く場合
一方で、成果報酬型でやりがいを求めて働くフリーランスSEは単価が実績に伴って上がっていきます。
実力をつけて信用と実績を手に入れたフリーランスSEは、ライフスタイルに合わせてリモートワークへシフトすることも可能です。
但し、契約終了と言う不安定要素はありますし、ずっとフリーランスSEとして働いていけるか、というのは年齢などの問題や需要と供給の観点もありますので、そこまで都合が良い状態というのはありません。
ただ私なら、
「働き方が多様化している」と言われるこの時代で、前者の会社に居続けることは選択しません。とだけ回答しておきます。
それ以降は気軽にLINE@でもセミナーでも参加し、ご質問ください。
今後はこれらのような選択肢が当然のように出てきます。
自分自信での選択の連続が常についてまわります。
自分に合った働き方はどちらか?
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