4月も半ばをこえましたね。
今年も多くの会社には、新入社員が入ってきたかと思います。
そんなピカピカの新入社員ですが、
特に最近、彼らのこんな声が(主にSNSを通じて)聞こえてきます。
「レールにのった人生は嫌だ!」
「会社をやめて独立してやる!」
↓↓↓ そんなSNSのつぶやきに対して群がるのは、 ↓↓↓
「これからは個人の時代だ!」
「どこにも依存しない、自分だけの仕事をみつけた方が稼げるよ!」
という、一見聞こえの良いことをいう「ちょっとだけ先輩」の人達。
これらのアドバイスが実体験から基づく発言ならばよいですが、
もし実体験でなく、乗っかって煽ってるだけであったら「ただの無責任な発言」になってしまいます。
今回は、「新卒を1ヶ月でやめ、フリーランスになる」という選択肢はどうなのか?
について考えてみたいと思います。
Contents
結論「時期尚早、辞めないほうが良い」
いきなり結論ですが、
入社後すぐに辞めてしまうのは当ブログ運営者としては、おすすめしません。
具体的な「今後どうしたいのかが描けていなかった」という目的意識も理由の一つですが、
「会社で働くことの3つのメリット」を早々に捨ててしまうことも理由の一つです。
いまフリーランスという働き方がブームなので、その流行に流され経験も無いのにフリーランスを目指しそうですが、まずは以降を読み進めた上で決断してみてはいかがでしょうか?
とはいえ、後述していますが当然推奨できる人もいますので、準備が整っている人はすぐに退職してもいいと思いますよ!
メリットその1、「会社でしばらく働いた」という経歴が得られる
特に、当ブログで推奨している“フリーランスSE”という働き方を目指している方には重要な事柄ですが、
「会社でしばらく働いた」という経歴はそれなりに重要です。
なぜなら、
仕事を紹介してくださるエージェントさんはスキルだけでなく経歴も見るからです。
- 「入社早々やめた」という経歴があったとしたら、契約先でもすぐにやめてしまうのでは?と想像することも否めない
- 独学がそもそもチーム開発でどう影響するか?独自すぎる対応しないか?
- マナー的な配慮
エージェントさん観点だと、「会社でしばらく働いた」というのは安心して紹介できる判断材料のひとつになるので、今後のメリットとなります。
メリットその2、組織で働くとはどういうことか知れる
この経験は大きいです。
フリーランスSEといっても、基本的に働き方は会社員と同じなので、
「会社」という組織の中で働くことになります。
組織の中にいると実にいろいろなことが起こります。
例えば、
- 納期がいきなり早まったり
- トラブル発生したり
- 誰かが辞めたり、、、(今回のような新人や2年目など)
フリーランスSEだからといって、与えられた開発だけしていれば良いわけではありません。
現場はチームで動いているので、何か起きた時に状況に合わせて対応する必要が出てきます。
「フリーランス=やりたい事ができる」とイメージしていると思いますが、
- 「わたしはこれしかやりません」
- 「この作業は私には関係ありません」
このような方が現場に入ると「単なるわがままな人」なだけです。
そういう人は当然ながら現場からは悪態が目立つため、現場からはクビ扱いなりますし、エージェントからも情報が現場から出回り営業中止になるわけです。
メリットその3、マナー研修など、個人では受けにくい研修が得られる
新卒で企業に入ると、「研修」という期間が設けられることが多いです。
マナー研修、顧客対応研修など様々な研修がありますが、
これらの研修は、「個人でうけるには高額」なことが多いです。
正直、プログラミング研修などはオンラインでも学べるし、スクールも充実していますので、個人的にはあまり重要視していませんが、マナーや顧客対応研修などは会社員のうちにぜひ受けておきたいところです。
そしてなるべく実践などを通した経験を積み重ねることかと。
さて、ここまで「しばらく企業で働いてみることのメリット」について
あげましたが、
そのメリットと比較しても「フリーランスになりたい!」と思う人もいるかもしれません。
「とりあえず会社辞めてフリーランスになりたい!」
→こういう人はフリーランスになっても活躍できない
そもそも、どうして入社してすぐ「辞めたい」と思うのでしょうか。
- 「いざ入ってみたら会社の業務が自分に合わなかった」
- 「会社でやりたいことは特にないけど、流されるままに就活をして内定を取った」
- 「内定取ることがゴールだった」
など色々考えられますが、
共通しているのは「今後どうしたいのかが描けていなかった」ということです。
このような人たちはフリーランスなっても、
すぐ飽きたり、結局自分のやりたいことがわからずフラフラしてしまう可能性があります。
会社が合わないからフリーランスになる、別にそれでも構わないですが、
「何をやればいいかわからないから・・・」で結局フラフラするのであれば、それって辞めない方がよかった、というわけですよ。
以下の記事は、同様の理由で大学を辞めた方について語っています。
逆に、すぐ辞めてフリーランスになって大丈夫な人はいるのか?
既に、
- プログラミングスキルやライティングスキルが就職前に身につけて、
現時点で給料以外でお金が稼げている、 - もしくはお金が稼げるように準備が出来ている人
は、会社は辞めてフリーランスになる事を推奨します。
ただし、これはかなり高度なことで、
そこまでの準備ができている人は中々居ないかな、と思います。
「会社を辞めたい」こう思った人は、今後どうしたら良いのか
新人研修中はまだ稼働時間が少ないので、
空いた時間をスキルアップにあてることができます。
なんといっても、「研修しながらお金をもらえる」というところが大きいですね。
私は、大学〜社会人数年間は本当にお金が無かったので、辞めたとしても生活できるお金がある人が羨ましかった側なので、研修期間の空き時間はスキルアップに割り当てられることができたのでよかった(但し、その期間に得た資格などは結局使ってないけどね笑)
その上で「会社を辞めたい」と思う方について
私からアドバイスできることは何かと言いますと、その給料と時間を遊びではなく自己投資に費やし、「今後どうなりたいのか」を冷静に考えておきましょう。
私を含め、社会人に成り立ての多くは「なんとなく給料が良いから」という感覚で安易に決めてしまいガチです。
見つめ直してから、判断してもいいのではないでしょうか?
というのも、会社で得た「人脈(自社よりも主に客先)」は今後役に立つことがあります。
その点も抑えておくと良いでしょう。
「会社で働いたことにより得られるメリット」がほぼ得られたなと思ったら、
「今後どうなりたいのか」を軸に、
- 辞めて転職する
- 辞めてフリーランスになる
- 部署異動する
など、いろいろな選択肢を吟味して行動していきましょう。
総括
ここまで、
- 「会社で働くことによるメリット」
- 「やめたいと思った人は、今後どうしたらよいのか」
について述べてきました。
「辞めてはいけない!我慢しろ」というわけではありません。
「会社でしかできないことを利用する。
空いている時間とお金を使って、今後どうしたいのかを考えて行動する」
ということが大切だ、ということです。
ここでいう「行動」というのは、人によって異なりますが、
例えば、
- 大企業で働いていることを活かした「大手の仕事はAIに奪われる」というコンセプトのブログ
- 古い体質の企業で働いていることを活かした「現代のシーラカンスと呼ばれる会社での1日〜シーラカンスはまだ生きていた!〜」というコンセプトのブログ
などを執筆してみるのも面白いかもしれません。
有名なブロガーのイケハヤさんも「大手で働いてみてオワコンとわかった!」という感じでブログがスゴく人気出ました。
結局、原体験は武器になるので、どうせだったらネタにしてやるぐらいで取り組んだ方が同じ環境の仲間たちは寄り添って耳を傾けるのではないでしょうか?
「つまんないから、なんとなく辞める」のではなく、
辞める前に「今後どうなりたいのか」を真剣に考え、インプットとアウトプットを繰り返し、虎視眈々とチャンスを狙いながら行動していきたいものですね。