先日投稿したクソ交流会(笑)の続きです。
お読みいただいていない方はぜひこちらもご覧くださいね。
IT関係、もしくはフリーランスの交流会へ行くと、「あなたのスキルなら○○万円以上はカタいですよ!」などと、いきなり高単価を提示してくる営業担当がいます。
こういう営業がたくさん声をかけてくるのが「IT交流会」ならぬクソ交流会です。
フリーランスとして活動し始めて間もない人だったりすると、単価アップという甘い餌に踊らされ、貴重な時間をエージェントとのやり取りなどに消費されたりするので危険です。
今回はエンジニア観点で、営業が
- どんな基準
- どんな目的
で私たちに声をかけているのかを考えながら、交流会に参加しいきなり高単価を提示されたときの対処法について、お伝えしていきます。
Contents
会ったばかりの営業担当が高単価を提示する基準とは??
「あなたのそのスキルは●●万円ですよ!」
交流会や勉強会などでこんな風にいわれたことがある人もいるのではにでしょうか。
評価されて嬉しいけれど、今までそんな高単価貰ったことがない。
どんな基準で、どこを評価して高単価を付けるといってくれたのだろう。
と気になりますよね。
これははっきり申し上げます。
こういう場ではエンジニアならだれでも、高単価を提示されます。
とりあえず、興味をつかませる!話を聞いてもらえる!という、いわゆるキャッチコピーレベルなもんと捉えてください(笑)
このような営業を真に受けてはだめです。
当然、フリーランスSEでは会社員と比較して高収入であるのは間違いないのですが、まずは以降を読み進めていきましょう。
この営業担当はこの人たちは、実際あなたのスキルを理解しているわけではないです。
考えてもみてください。
背景を知らず「SEです!」というだけで「単価アップ狙えますよ。」って言ってくるなんておかしくないですか?
例えば私がphpを1年やっていたとして、それを営業に伝えたとします。
でも、
- そのスキルを使って何を作っていたか
- 今までいくつのプロダクト作ってきたのか
- どのくらいの規模のプロジェクトだったのか、立ち位置は?
によって、同じphp1年でもすごい差が出てきますよね?
実際、私はもう数年ブランクがありましたが「大丈夫です!」と言われた事があります(何が大丈夫なんでしょう?笑。断ったのに勝手に話を進められました)
「単価アップ」という言い方も怪しいです。
「単価」というのはあくまで営業と派遣先企業との契約の額ですから、そこから手数料がどのくらいひかれて、どのくらいあなたに入るかは分かりません。
実際のあなたの収入は驚くほど低いかもしれません…
それに、交渉できるMAXの値段を見せておいて実際話したらすごい低い額にされる。
求人にありますよね。「〜●●万円」なんてのはザラです。
仮にMAXの値段のところに派遣されたとしても
「やらせてみたらスキルが無かった」と早々に現場から下げられ、低いとこへ行かさ
中でもこのストーリーで多いのは、
最初に提示した高単価になるよう頑張りましたが無理でした…。
でもこれからスキルや経験しだいで単価アップできますから、頑張っていきましょう!
こんな風に言われて何のフォローもなしに低単価のままで働かされる。
というパターンです。全然話と違いますよね。注意です!
対処法:高単価を提示する根拠を問いただせ!
高単価を提示されたときの対処法なとしては、
なぜそんな高単価がカタい!と言えるのかを問いただすことです。
「若くして頑張ってるから応援しようと思ったんだよねー!」とか言われたら超怪しいです。
根拠なしかよ!っていうww
また具体的な案件内容を確認するのも重要です。
相手は経歴をザッと聞いて、それに見合った案件を提示しているだけなので、営業マン自体が案件だけでの立ち位置などを把握していない可能性もあります。
責任がある立ち位置、利用経験のないFWが大前提である場合もあります。
全ての話を鵜呑みにするのは、ハッキリ言って危険です!
フリーランスSEで働いてる第3者からの意見を伺った方がいいです。
なぜ、こんなにまでして彼らはSEに営業をかけるのか?
それはSEを紹介し、その斡旋料をとることしか頭にないからです!
ご存知のとおりSEは慢性的に人手不足ですから、なんでもいいから人よこせ!
なんて現場が多いのも事実です。
だからと言ってこんなテキトーな営業の仕方が許されるわけじゃないんですけどね…。
ですから、
- SE自身がどのような働き方を求めているか
- お客様がどんな人材を求めているか
なんて気にせず、ただただ高単価という餌で世間知らずなSEを釣ってお金を儲けている人たちがいるんです。
そしてそういう人たちが集まりやすい定番が残念ながらIT交流会なんです…。
特に既にフリーランスSEとして活動しているエンジニアほど狙われます。
会社から直接雇用されるわけじゃないですから、万が一紹介できる案件がなくなったとしても「個人事業主なんだから仕事がないのは自分のせいだ」で済んでしまうわけです。
これはリスクとしても十分考えられるのと、こればっかりは自身の意識が重要です。
対処法:重要視するべきは単価よりも稼働時間
交流会で会ったすぐの人とはいえ、自分のスキルが高単価に認定されたら嬉しくなってしまいますよね。
特にフリーランスSEはこの先継続して仕事があるかどうかという不安と常に戦っていますから、「あなたのスキルは高単価ですよ!」なんて言われたら気持ちがゆらぐのもわかります。
しかし、「人は見たいように見るし、聞きたいように聞く」のです。
抑えておいて欲しいのは、一番重要視すべきは高単価ではありません。
単価高いのだけ血眼になって探すって、ぶっちゃけ短期トレードみたいなもの。
フリーランス=事業主ですから、もし仮に契約していた企業あって、ホイホイ並行営業などしていると信頼の失墜になります。
常にそういう考えの人は周りからもよく思われません。
(最近「案件紹介してくれませんか?」と私に度々来ますが、基本無視です。というか案件紹介している訳ではありませんのでw)
せっかくフリーランスSEになったのですから、単価よりも稼働時間を重要視しましょう。
そもそもフリーランスSEという働き方は中途半端で、時代の流れによって簡単に仕事がなくなるというリスクは十分に考えられます。
プロフェッショナルなフリーランスになるために、
会社員と比較して増えた時間とお金をしっかり持ち、いくつか事業を持つことを考えるほうが賢明です。
私自身このブログでは「フリーランスSEは目的・目標達成のための単なる手段の一つ」とでしか伝えていません。
フリーランスSEという働き方自体は推奨しています。
その上で、甘い誘惑戦法の「なんちゃって高単価」な営業マンの策に溺れないようにしましょう。
まとめ:単価を上げるよりも稼働時間を減らすこと
高単価を提示される理由とその対処法についてお伝えしてきました。
営業担当の中には斡旋料目当ての悪質な営業マンもいらっしゃって、以下のようなパターンに陥ることをわかっていただけたかと思います。
- 特にスキルを見ずに高単価という餌で釣ろうとしてくること
- それに心揺れてしまい契約した結果、実際には高単価とは言えない単価で働いている人がいること
こんな人たちに引っかからないために、この記事をお読みになった方は
単価よりも稼働時間を重視するエンジニアであってほしいと思います。
会社員と比較して、増えたお金と時間を使って、エンジニアというバックグラウンドを活かし事業を考えることを推奨します。
「そんなことは難しい。あなただからできたんでしょ?」
私から言わせればそう言う人は、そもそも”フリーランス”という働き方が向いていないのではないでしょうか。
本来フリーランスである以上、自分の事業は自分で考え仕事をとっていかなければいけません。フリーランスSEという立場で胡座をかいてるだけではないでしょうか。
フリーランスSE自体、会社員の時とあまり変わりませんから、
会社員マインドが抜けず、結局会社員へ戻ってしまう人もいます。
フリーランスSEとして自分の好きな仕事で生きていきたいとお考えなら、単価に縛られてはいけません。それでは会社員と同じです。
それを目標にしていれば、なんちゃって高単価案件に騙されることはありません!
「フリーランスになる」ということ自体、結構人生に関わる大きな転換です。
交流会で会っただけの人に、ある種「一目惚れ」のような感覚で自分の人生預ける
自分をしっかり持って、安全なフリーランスSEライフを送りましょう!