
「今後、どうなりたいですか?」
いきなり怪しい問いから始まりましたね。勧誘ではないです笑
私がキャリアコンサルをする上で、この質問をすることがありますが、
このことについて考えられている人は少数です。
しかし、これから先の激動の世の中を楽しく暮らしていくためには、
この問に答えられることは非常に重要なんです。
今回は、
なぜ「今後、どうなりたいのか」について考えることが大切なのか
について、
心理学的観点をおりまぜながら考えてみたいと思います。
Contents
エンジニアに多い、問題に対する解決手段「とりあえずスキルを磨く」
相談者の中に多いのが以下の状態
- 「とりあえずエンジニアは食いっぱぐれないのでやってます」
- 「周りから遅れないようにスキルアップや資格取得をしてます」
- 「単価アップのためにフリーランスになろうかと思っています」
行動自体は良いことだと思いますが、
これらには、非常に重要な観点が書けてしまっています。
何よりも重要な観点「今後、どうなりたいか」
その重要な観点とは、「今後、どうなりたいか」ということです。
この観点をもたず「とりあえずフリーランスになった場合」を考えてみましょう。
フリーランスになるという目の前の目標が達成され、しばらくは悠々自適な生活をするかもしれません。
しかし少したつと、
- 「フリーランスになったけど、本当にこれは自分がやりたかったことなのか」
- 「時間とお金は増えたけど、浪費するばかりでなにも進んでいない気がする」
- 「このままでいいのか、もしAIやオフショア化や優秀なエンジニアが入り、私の仕事がなくなったらどうしよう」
- 「体調崩したり、健康を害してしまったらどうしよう」
という不安がよぎります。
実際、現役フリーランスSEでこのような問題に直面する方は、非常に多いと思います。
或いは、現実を見ないようにしているフリーランスSEも少なくありません。
「なんくるないさ〜」という捉え方もありますが、結局「どうなりたいか?」という理想像が見えてないと、なんにもならないです!
ハッキリ申し上げると、現状エンジニアという肩書きがあれば、唸らせる程のスキルがなくてもフリーランスSEでは高収入が望めます。
SEにとってはバブルなんです。
バブルと読み取ると、いつか弾け飛ぶことが予想されるので、今のうちに今後に向けてどうなりたいか?を考える必要が出てきて当然なのです。
結局、「フリーランスSEになる!」という目先の目標だけ設定して達成したとしても、
結局、今後の方向性についてすぐに悩むことになるのです。
ましては、仕事が無くなった時などを考えてしまうなど不安が一気に押し寄せてきます。
「今後、どうなりたいのか」を考えるために、「何のために働くのか」について考える
とはいえ、「今度、どうなりたいのか」を考えるのはなかなか大きなテーマです。
また考えていないから次のステップに進んではいけない!という訳では全くありませんが、
フリーランスSEになるからには、「何のために働くのか?」を意識するかしないかで大きく異なります。
いきなり考えるのは難しいでしょう。
もう少し具体的な問いとして、「そもそも、なんのために働くのか?」について考えてみます。
一番良くあるのが、「生活のため」という回答です。たしかにそれは一理あります。
家庭があれば尚更、家庭を支えるために必死です。
ここで伝えて置きたい事は、当ブログでもお伝えしている
「仕事の質は人生の質に直結する」ということ。
とりあえず会社のためにこなしている仕事(いわば作業)を続けても、
- 「本当にこのままでいいのだろうか」
- 「一生この仕事をつづけていくのか」
など、不安が湧いてくる、、、そんな経験はないでしょうか。
「生活のために働く」という考え方には、何処かに穴がある。そう感じられます。
どこに穴があるのか?マズローの5段階欲求から考察
マズローの5段階欲求という言葉があります。
「人間は自己実現に向かって絶えず成長する」と仮定し、人間の欲求を5段階の階層で理論化したものである。
- 生理的欲求 (Physiological needs)
- 安全の欲求 (Safety needs)
- 社会的欲求 / 所属と愛の欲求 (Social needs / Love and belonging)
- 承認(尊重)の欲求 (Esteem)
- 自己実現の欲求 (Self-actualization)
(引用元:ウィキペディア参照)
「生活のために働く」というのは、
この欲求のうち「生理的欲求」「安全欲求」を満たすことに対応します。
当然、フリーランスSEになると会社員を比較すると高収入になるSEが多いのですが、多くは生活水準を上げるためにフリーランスSEを目指します。
しかし上図を見てご覧の通り、「低次の欲求」に過ぎないのです。
もちろん、生活水準を上げるな、ということではありませんが、浪費に走り余計に不安が増大しては元も子もありません。
ここで皆さんにフリーランスSEを目指す上で、是非抑えて置きたいのが一番最上位の「自己実現の欲求」です。
「自己実現の欲求」に絡む「ワークアズライフ」という考え方
現在、政府が重要視している労働時間を吟味した「ワークライフバランス」という言葉をよく聞きますが「自己実現の欲求」を満たすことは
「フリーランスに「休日は必要無い」というドMな話」にも挙げた、落合陽一氏が掲げる「ワークアズライフ」と言う考え方が当てはまります。
「ワークアズライフ」に則っていると、理想に近くのでストレスが限りなくゼロに近い。
むしろワクワクが先行し、寝る間も惜しみ行動します。
まさに自己実現のために動いているといえますね。
「とりあえずスキルを磨く」は自己実現に則ってるか?
さて、話を戻します。
エンジニアは以下のような、理想像を描けていない方が多いとお伝えしました。
- 「とりあえずエンジニアは食いっぱぐれないのでやってます」
- 「周りから遅れないようにスキルアップや資格取得をしてます」
- 「単価アップのためにフリーランスになろうかと思っています」
この状態から打破するために取るべき手段で挙げられて実践しているのが、流行りのプログラミング言語を新たに習得するということ。
間違いではありませんが、エンジニア全員が該当するとも思いません。
「一生、エンジニアとして過ごします!」という方なら推奨しますが、国内のエンジニアがそうかと言うと疑問符です。
多くは
「何やっていいかわからないけど、スキルを磨けば仕事がある」
「隣の芝生が青く見える」
という、不安要素から出た手段ではないでしょうか。
エンジニアだからと言って、必ずしもプログラミング言語取得だけがゴールではないです。
例え、スキル習得で高収入なったり、仕事が増えたりしても労働時間が付いてまわる限りストレスは増えるばかり。
今一度、ストレスを感じないために「自分はどうなりたいのか」を考え、ワークアズライフを目指していく必要があります。
「今後、どうなりたいのか」がわかると
「何のために働くか?」の問いがわかると、それを踏まえ「今後、どのようになりたいか?」がうっすら見え、働き方が変わってきます。
目標が明確になるからです。
「なんでダイエットしたいか?引き締めたいか?」を突き詰めると、
「どんな体系が理想なのか?」がわかります。
あとは行動計画に落とし込み実行するだけ。
エンジニアで例えると、
「なによりも家族との時間を大事にして生きていきたい」という理想像があれば、
今後、数年かけてでも自由に働けるようになるために「フレックス」「リモート」で働ける環境やスキルが必要になります。
そのためには当然、上記を実現可能とするスキルを磨く必要があります。
スキルが無いのであれば身につける必要があるし、
どこでスキルを教わればいいかわからないのであればできる人に聞くのはごく自然です。
このように、今後の小さい目標もたてられるようになります。
何もプログラミングスキルだけじゃありません。
闇雲にITスキルを上げるのではなく、「ブログ発信」「マーケティングの勉強」などが最適だったりする場合があります。
このように「どうなりたいか?」「なんのために」がわかると、より広い選択肢を考えられるようになります。
人は、自己実現をするために働いている
フリーランスSEを通して「単価アップ」を追い求めるだけのブログ記事やセミナーなどが数多くあります。
単価アップしても、合わせて責任が大きくのし掛かったり時間が取れない、などといった状況に陥りかねません。
短期トレードと同じで一喜一憂する毎日では、将来的に見ても常に不安や不満が付きまといます。
こうならないために、何よりもまず、
- 「何を実現したいのか」
- 「今後、どうなりたいのか」
を考えることが重要です。
実際、これを見つけることは簡単にはいきません。
私のセミナーでは「今後、どうなりたいのか」を主軸にして話をしています。
自分と向き合うことになるので、このセミナーに参加したからと言って回答が出てくる訳ではありませんが、行動するキッカケになるかと思います。
「現状維持は退歩なり」
常に今後どうなりたいかを意識して考え、
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